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「漠然とした不安」から抜け出すには|キャリア迷子の女性300人と向き合って見えた、たった一つの突破口

なぜ“漠然とした不安”に襲われ続けるのか?

このままの生活を続けていていいのかな。
何が不安なのかうまく言葉にできないけど、ずっとモヤモヤしてる
そんな感情を抱えて、この記事にたどり着いた方も多いと思います。

実際に「漠然とした不安」という言葉で検索すると、
体調やメンタル、仕事、人生に関する情報がたくさん並んでいます。

ここで扱うのは、キャリアや人生の選択にまつわる不安です。

この記事を書いている私自身も、つい3年前までは同じように
「このままでいいのかな?」という漠然とした不安に、
毎日モヤモヤしながら過ごしていました。

でも、どうにかこのトンネルから抜け出したい一心で、
思い切って環境を変えてみました。

そこで初めて自分と本気で向き合い、
“やりたいこと”や“本当に大切にしたい価値観”に気づくことができたんです。

その結果、やるべきことが明確になり、やっと前に進めるようになりました。

今では、キャリアに悩む女性たちの力になりたいという思いから、
キャリアコーチとしてこれまで300人以上の女性と1対1でキャリア相談に向き合ってきました。

あなたが感じているその不安は、
実は、言葉にできずに抱えている人がとても多いのです。
まずはそれを知っておいてほしいと思います。

この記事では、私自身と向き合ってきた経験、
そして300人の女性たちと話してきたリアルな現場の声をもとに、
漠然とした不安”の正体と、そこから抜け出すための【たった一つの突破口】をお伝えしていきます。

いま、誰もが不安を感じやすい時代

社会の変化はこれまで以上に早く、複雑になっています。
ここ数年だけでもこんな大きな変化がありましたね。

①終身雇用の崩壊
→「ひとつの会社で定年まで働ける時代」ではなくなり、常に選択や変化が求められるように。自分でキャリアを選び、築いていかなければいけないプレッシャーが増えた。

②コロナによる働き方の変化
→ リモートワーク・副業解禁などが一気に進んだ一方で、働き方の選択肢が広がりすぎて「正解が見えない」状態に。
自分に合った働き方や生き方が何かを見失いやすくなった。

③生成AIの急速な台頭
→ AIの進化で「自分の仕事がなくなるかもしれない」という危機感が広がっている。今のスキルのままでいいのか、何を学ぶべきなのかが分からず、漠然とした焦りが生まれる。

④年金・老後資金への不安
→ 「年金だけでは暮らせない」と言われる時代。
老後の備えができていないことに対して、将来が不安で仕方がない。

④物価高と増税
→ 収入は変わらないのに、支出ばかりが増えていく感覚。
生活の安定が脅かされて、「このままじゃまずい」と感じやすくなる。

こうした変化が、「このままでいいのだろうか?」という将来への不安を大きくさせているのも要因の一つです。

これらは“表面的な不安”にすぎない

こうした社会の変化は、たしかに私たちを取り巻く「不安のきっかけ」です。
でも、漠然とした不安が長く続いてしまう人たちには、
もう少し深いところに、引っかかり続けている“根っこ”のモヤモヤがあります。

たとえば、

「自分に向いている仕事がわからない」
「やりたいことも見つからない」
「将来の自分がまったく想像できない」

これらは「自分のことを分析できていない」ことこそが、不安の正体なんです。

そして多くの人は、その不安やモヤモヤを解消しようとして、
とにかく情報を集め始めます。

いくら情報収集しても不安は消えない

不安を解消するヒントを求めて、
SNSやネットで「適職診断」「自己分析ツール」「やりたいことの見つけ方」など、
さまざまなコンテンツに触れていく。

でも、どれも「しっくりこない」まま終わってしまう。
なぜなら
見ているのはあくまで「誰かの成功例」であって、
“自分の話”としては捉えられないから。

SNSでキラキラした毎日を送っているように見える人たちを見ては、
「自分だけが何も変わっていない」と焦って落ち込んでしまう。

何かの成功メソッドやノウハウを知っても、
「誰かが言ってたから」と真似するだけでは変われない。

結局、自己が理解ができていないと、どんな行動も中途半端に終わってしまうんです。

実際、これまでに300人以上の女性とキャリア相談で向き合ってきて、
強く感じたことがあります。

それは、「情報収集はできているがそこから一歩が踏み出せていない」という人が本当に多いということ。

自分に合いそうなやり方を調べてはいるけど、
行動に落とし込めず、モヤモヤだけが残ってしまう。

そんな “行動できない自分” に悩み続けている方が圧倒的に多いのです。

“漠然とした不安”を言語化する【自己分析ワーク】

行動できない自分に悩んでいる人の多くは、
本当はどうなりたいのか」が、まだはっきりしていない場合が多いです。
やるべきことや正解を探す前に、
まずは“自分の理想”を自分の言葉で言語化することが必要なんです。

ここでは、キャリア相談の現場でも実際に使ってきた、
“漠然とした不安”を可視化するための【自己分析ワーク】をご紹介します。

 理想の未来を10点満点でスコア化するワーク

人は、自分がどこに向かいたいかが曖昧なままだと、
目の前にある選択肢のどれが正解かも判断できません。

だからこそ最初にやってほしいのが、
理想の未来を10点満点でスコア化する」というワークです。

これは、私がキャリアコーチとして実際に使ってきたワークの中でも、
自分に必要なものがハッキリ見えた」「次にやることが明確になった」と好評の方法です。

以下の質問に、自分なりの言葉で答えてみてください。

①「もっとこうなったらいいな」という未来を10点満点だとしたら、
今のあなたの現状は何点ですか?
※直感でOKです。仕事・お金・生活・人間関係など、トータルで。

②「自分としてはこのくらいなら合格かな」と思えるラインは何点ですか?
※例えば「現状3点だけど、7点なら納得できるかも」など。

③では、今の点数から“合格ライン”に届くためには、あと何が必要ですか?
※「在宅で働ける環境」「副業で月5万円」「自信を持って人と話せるようになる」など。

④次に、今は合格点の状態を想像してみてください。10点満点になるにはあと何が叶えばに満点になりますか?

⑤そして最後に、「仮に12点満点だとしたら?」と考えてみてください。
その2点分には、どんな“理想”が含まれていますか?

このワークのすごいところは、「なんとなくの不安」や「漠然とした希望」が、
目に見える言葉と数値に変わることです。

・自分は何を求めているのか
・今の自分はどれくらいそれに近づけているのか
・その差を埋めるには、どんなアクションが必要なのか

これらが自然に見えてくるようになります。

 ワークがうまく進まない方へ

このワークに取り組んでみて、
まだモヤっとしていて、言語化が難しいな…」と感じた方も大丈夫。

別の記事で、私が実際に行って効果を実感した
自己分析ワークを詳しくご紹介しています。
もう少しじっくり自分と向き合いたい方は、そちらもぜひ試してみてくださいね。

まとめ:自己分析ができると、人生の選択が変わる

自己分析のワークを通して、
やりたいことが見えてくるのはもちろんですが、
得られる変化はそれだけではありません。

▶︎情報に振り回されなくなる
→ 自分の価値観や理想が明確になると、必要な情報だけを選べるようになります。

▶︎行動に“違和感”がなくなる
→ 誰かの真似じゃなく、「自分にとって納得できる選択」ができるからこそ、無理なく続けられるようになる。

▶︎結果として、不安が消えていく
→ 行動の軸がブレなくなり、少しずつ「自分で人生を動かせている感覚」が持てるようになります。

あなたが“漠然とした不安”に襲われ続けている原因は、
まだ自分の内側に目を向けきれていない」ことかもしれません。

情報を探し回る前に、スキルを身につける前に、
自分の価値観・感情・理想といった“深い部分”を見つめることで、
行動の軸が定まり、進むべき方向が自然と見えてきます。

私がこれまで300人以上のキャリア迷子の女性と向き合ってたどり着いた、
たった一つの突破口は「本質的な自己分析」にありました。

ぜひ、この記事内で紹介したワークを実際にメモなどに書き出してみて
漠然とした不安に襲われる日々から
やりたいことに向かってワクワクする毎日に切り替えていきましょう!